ドラムをハンドメイドする。 -第5章-

このところ HINOKI Jazz Kit 製作に取りかかる時間は、平均すると3時間/1日程度となっています。

フープにテンション穴を空けるために使用するのは、本来金属加工用の「フライス盤」です。
木材の水分で錆びやすくなってしまいますが、仕方ない事なので気にしません!
フープを水平に置くためのテーブルはジグとして製作したもので、各口径用のものがあります。
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middlecentre製フープのテンション穴に使用している2本の先端刃物です。
左は金属加工(フライス盤)用の「エンドミル」、直径13mmです。
テンションロッドの頭が入るための穴をこれで切削します。
右はテンションロッドを貫通させるための6.5mmドリルです。
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まず「エンドミル」13mmで深さ13mmまで切削し、同軸で6.5mmドリルを貫通させます。
ちなみに、一般的なテンションロッドにワッシャーを噛ませても頭が出なくするためには、最低12mmの深さが必要です。
13mmにしているのは、若干のマージンを考えた上での事です。
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成形が終わった11インチタム用5テンションフープです。※トップ用
この時点でフープとして使用可能ですが、製品としてはアラが多過ぎです。
ただ、音は最も良いかもしれません。
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「デルタサンダー」の粗いヤスリで表面の傷を消します。
根気と体力(手の力)が必要な工程です。
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#80(80番)で研磨した結果です。
写真ではわかりづらいですね。
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「ルータービット」という荒っぽい刃物で成形するので、木材の種類によって割れ・欠けが生じます。
ヒノキも欠けが生じやすい木材です(下写真参照)。
逆に、桜や楓(メイプル)等のきめ細かく粘りのある木材で欠ける事は稀です。
木工において「補修」は当たり前で、割れ・欠けを再生させます。
「ウッドパテ」での補修が一般的ですが表面的なので、弊社では接着力と表面強度もある「エポキシ+木紛」で行っています。※ウッドフープの場合
ちなみに家具業界では瞬間接着剤で補修する事も増えてきているようです。
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補修した後に「デルタサンダー」のヤスリ#180(180番)で研磨したフープです。
いよいよ塗装できる状態です。
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塗装できる状態まで仕上げた11インチタム用のトップ&ボトムフープです。
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15インチフープの下ごしらえも完了しました。
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ドラムキット完成までの道程はまだまだ長く・・・。