Workshop of Gut Strings

今年バイオリンクラフト&リペア科では、本科生の授業の一環として、ガット弦の専門家であるDaniela Gaidano (ダニエラ・ガイダーノ)氏を招き、ガット弦に関する研究の機会を持つこととなりました。
これを外部の皆様にも公開セミナーとしてご案内いたします。

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ガット弦製造を行うGaidano氏
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S.Kuijken(クイケン)氏と弦の調整
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英・オックスフォードAshmolean博物館にて

今回の Daniela Gaidano 氏によるセミナーは、演奏家はもちろんのこと、楽器の製作・修理、演奏家へのアドバイスを仕事とされる方々に対しても深い理解と興味の広がりを作ってくれる機会になると思います。
是非、お誘い合わせの上ご参加ください。

講座の概要

日程 2018年7月11日(水)10:00 ~ 14:30(途中1時間休憩あり)
場所 島村楽器テクニカルアカデミー 1Fホール(※1)
定員 40名(先着順)
受講料 一般 3,500円、学生1,500円(※2)
内容(※3) ガット弦の歴史的製造~なぜ今日よい質のガット弦入手が難しくなっているか
ガット弦の見分け方、選定の仕方、演奏家へのアドバイス
ガット弦の歴史、いつまでどのようなものが使われていたか
楽器を設計する上でのガット弦の性能とリミットについて
質疑応答(※4)

※1 受講定員を設けておりますが、付近の会場へ場所を変更する場合もございます
※2 学生の方は受付時に学生証をご提示ください
※3 当学院講師の髙倉がイタリア語および英語による通訳を行います
※4 事前質問も申込みフォームより受け付けております

申込みフォームへ

※リンク先、申込みフォーム内の学科欄は「未定」を選択してください

事前に申し込みをいただきました方には、講師著のブックレット
『Tables of the Evolution of Strings in the Violin Family』(英語版)
を皆様に差し上げる予定でございます。

数少ないガット弦研究者・リサーチャーの第一次情報に接することができる機会となります。
申込み定員に達し次第締切になりますので、ご希望の方はお早めにお申し込みください。

Daniela Gaidano プロフィール

1974年Torino市生まれ。Novara 音楽院にて最優秀でヴァイオリン演奏のディプロマを修め、その後ヴィオラ演奏のディプロマも修める。後に古楽と同時にガット弦の製造についても研究を始める。
2000年にはVicenzaにあるAquila Corda Armoniche で働き始め、2005年には社員となる。Aquila社では、ガットおよび化学繊維の弦製造に従事し、代表のM.Peruffo氏と共同で様々な研究プロジェクトを実施し、その中にはジェノヴァ市に保管されているニコロ・パガニーニの使用した弦の開封調査も含まれている。
その後、MIM(ブリュッセル・ベルギー)、Ferdinandeum(インスブルック・オーストリア)、Ashmolean(オックスフォード・英国)などの博物館において資料の収集と整理に努めた。この中で特筆すべきはローマの楽器博物館において他の研究者とともに、それまで調査の行われなかった膨大な数の撥弦楽器の調査と記録を初めて採取したことである。
2007年にはVerona音楽院にて起こした論考において17~20世紀に渡る資料と照らしつつ、abruzzese di Salle (弦の発祥地)において古来の弦製造の方法を知る最後の古老からの直接インタビューも初めて行った。論文はその後、多くの音楽院、大学から出された他の研究の論拠とされ、また弦メーカーSavarez社(仏)の代表Philippe Malliot氏の主催したカンファレンスの内容のベースとなった。
その他、 la Confartigianato di Cremona や British Lute Society、Spira Mirabilis 交響楽団、そして Bolzano のMahlerアカデミーなどのためのカンファレンスを行ってきている。

Daniela Gaidano