ネック製作編 その⑥

どうも、バイオリンクラフト&リペア科の木村です。
今日は授業準備のためギタークラフト&リペア科のエコノミーサンダーを拝借しに来ております。
弦楽器技術者なのに大型機械を使うのかって?
そりゃ効率が良ければ使いますよ。

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という妄想をしながら機械加工室の中を見つめています。
みなさんこんにちは。

グリップの加工がほぼ終了し、今日は指板のアールを加工していきます。
そう、皆さんギターやベースを見ていただくとわかりますが、指板の表面は平ではなく、曲線になっていますね。
この湾曲具合を半径○○mmの一部という事で○○mmRとか○○Rとか言います。
Rは”Radius”の略で、半径という意味です。

指板のRによって何が変わってくるかというと、
弦を押さえる感触や弦高に影響してきます。

プレイアビリティに直接影響してくるので、
指板Rは弾きやすさを元に決めていく必要があります。

ということで、今野先生と色々と話し合った所、今回「コンパウンド ラディアス」という加工を施す事に。
コンパウンド ラディアスとは、ローポジションからハイポジションにかけて、Rが緩やかになる加工で、ハイポジション演奏時におけるチョーキングの音詰まりやビビリの発生を改善するなど、色々とメリットがある難しい加工らしいです。まあ、実際は名前の響きに惹かれ「それにします!」と即答しました。

この加工かなり難しいらしく、今回は今野先生の作業を見学する事に。

あ、でもアールの罫書きは自分でやります。
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さて、加工に入ります。(今野先生が)

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見ていると簡単そうにやっているのですが、確かに感覚的な部分が必須のようで、できそうにはありません・・・。

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サンダーである程度削った後は紙ヤスリで仕上げていきます。(今野先生が)

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さて、指板が仕上がった所で、指板面にヤニ止めという塗装を施します。ウッドシーラーとも言うみたいです。

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使うのはこちらのウレタン2種。混ぜる事で硬化する作用があります。
混ぜたものをウエスに染み込ませて、塗る。

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塗装と聞いていたのでガン吹き塗装が出来るかと期待していましたが、後日にお預けです!
しっかり、ムラなく、塗る。

という事で、一旦乾かします。
今日出来る事はここまでということで、次回はいよいよフレットを打つべし!

それではまた!