避けては通れない技術

さて後期に入り、1年生はタンポ交換に入りました。
木管楽器を修理する上でこの技術は絶対に身に付けなくてはなりません!!

サックス


まずは古いタンポを外します。
タンポはシェラックという接着剤でくっついており、シェラックは温めると溶けるという性質のため、キイ自体を温めてタンポを外します。
ここで気を付けなければならないのは、キイを熱し過ぎることによって発生する塗装の変色です。
変色してしまった塗装は元には戻りません。
学生はお客様の楽器で失敗しない様に、どれ位の大きさの炎でどれ位の時間キイを温めれば良いのかを学びます。


新しいタンポをキイに付け、管体に組み付けたら調整を行います。
この調整が難しく、初めはなかなか上手くいきません。
少しだけ合っていなかったり、溶けたシェラックが溢れ出したり・・・


調整が出来たと思ったら管体内にライトを入れて光が漏れていないか厳重にチェックを行います。

フルート

フルートは一部分を除きサックスとは全く異なった方法でタンポ調整を行います。


フルートは一部分でサックス同様シェラックを使用してキイにくっついている箇所もありますが、大半のキイがネジで留められています。


ネジを取るとタンポの下には厚みの違う台紙がいくつか入っており、この厚みによってタンポの突出量を変え調整を行います。


普段学生が使用している台紙の厚みは0.05~0.2㎜。
丸々1枚入れたり、部分的に切ったものを入れたりして調整を行います。


入れる台紙の厚み、大きさで調整はガラッと変わります。
サックス以上に微調整が大変で、毎年タンポ調整が嫌になる学生も・・・

技術力だけでなく、精神力も鍛えられるこの作業。
ぜひ学生の頑張っている姿を見に、島村楽器テクニカルアカデミーへお越しください!