学校販売の仕事に取り組む 浜島未帆さん

代官山音楽院を2012年に卒業後、学校販売の仕事を行っている浜島未帆さん。
現在の仕事内容、学校販売について、学生時代のエピソードなど、色々お話を伺いました。

現在の仕事

浜島さんはどのようなお仕事をされているのですか?

私は主に学校販売員として小学校・中学校・高校へ行き、音楽教材の販売や楽器の修理を行っています。その他にも事務作業や発注なども行っています。


学生時代に描いていた学校販売のイメージは?

中学校などの吹奏楽部に行き、管楽器の修理が多いイメージでした。
実際には、管楽器の修理よりも教材の販売やアコーディオン・鍵盤ハーモニカの修理の方が多く、イメージとは違いました。
小学校だと管楽器はほとんど無く、アコーディオン、シンセサイザー、オルガンなど教育楽器を扱うことが多いです。
もちろん中学校や高校の吹奏楽部などで管楽器の修理も行っています。

小学校に行くことも多いのですか?

やはりどの地域も同じだと思うんですが、中学校、高校よりも小学校の数の方が圧倒的に多いですし、小学校は新しい楽器を買うことがなかなか出来ないため、10年以上も前の楽器を修理して使用するということが多いです。
今までに鍵盤が折れてしまった楽器や音が鳴りっぱなしの楽器というのもありました。

浜島さんは管楽器リペア科を卒業されましたが、教育楽器の勉強を事前にしていたのですか?

全くしていませんでした。アコーディオンがどういう楽器かもよく知らなかったし、鍵盤ハーモニカはメーカーごとに呼び名が違うので覚えるのが大変でした。

管楽器以外の楽器を扱うこと以外に大変だと思うことはありますか?

1日のスケジュール組みや管理が大変です。4月は新入生が入ってきて楽器の修理や教材の納品なども多く、この時間にどの学校に行って、1時間後にはここに行ってなど考えるのが大変です。
ほぼ毎日学校回りを行っており、多い時では1日に最大8校回ったりしています。納品だけであれば多くの学校を回ることが出来ます。

学生時代のエピソード

学生時代の経験が役に立ったというエピソードはありますか?

商品説明やプレゼンを行う授業がとても役に立ちました。
楽器フェアに行って、見たものの中から1つ選んでプレゼンをするという内容の授業でした。
自分が物を販売する時には営業力が必要で、どれだけ相手にこの商品が欲しいなと思ってもらえるかが大事なので、プレゼンを体験したことで今は営業の仕事に活かせていると思います。

反対に学生時代にもっと勉強しておけば良かったな、と思うことはありますか?

管楽器だけではなく他の学科の楽器にももっと興味を持っておけば良かったと思います。
学販を行う上で管楽器以外のものを扱うことや聞かれることが多いので、学生時代に管楽器以外の楽器についてもっと勉強しておけば良かったなと思ったことはありました。

学校販売について

学校回りで心掛けていることは何ですか?

教材や楽器など実際に注文を頂くのは事務所からですが、出来る限り納品の時には音楽の先生に会ってご挨拶するようにしています。
先生にお会いすることで直接注文を頂くこともありますし、楽器がどのような状態になっているのかを直接伺うことが出来るからです。

楽器の修理は学校で行うのですか?

その場で直せるものはその場で直しますし、直せないようなものは会社に持ち帰って修理を行います。

吹奏楽部の生徒さんと話をすることもありますか?

あります。納品の時に生徒さんに会いますし、修理の時は直接持って来るので、その時になるべく生徒さんと話をするようにしています。

そんな浜島さんを見てリペアマンを志したいと思っている学生さんもいるのでは?

修理をしていると「私も将来管楽器の修理が出来るようになりたいんです」と話をしてくれたことは何回かあります。しかし、現実的に修理だけではなく営業も行ったりとかなり厳しい世界なので、そのこともしっかり伝えています。もちろん、私が学生時代に憧れたように、自分を見てリペアマンに憧れてくれる人がいるというのはとても嬉しいことです。

学販の厳しさも知っている浜島さんですが、学販のやりがいとは何でしょう?

よく小学校の金管バンドの楽器を修理することがあるのですが、その場で修理をしてあげると自分が思っている以上に反応がとても良いんです。嬉しそうにしている子達を見るとこの仕事をやってて良かったなと思います。

メッセージ


管楽器の修理を目指している方が多いと思いますが、働いてみると私もそうですが、営業も面白いと思える人が多いと思います。学販は実際には営業も行いますし、管楽器以外の修理も非常に多いです。管楽器の修理をしっかり学ぶことも大切ですが、管楽器以外のことにも興味を持つこと、一つのことに絞らず色んなことに目を向けて勉強することが一番良いと思います。