管楽器リペア科1年生 サックスの「トーンホール修正」 

こんにちは!管楽器リペア科の鈴木です。
前回はサックスの「ガタとセリの修正」についてお伝えしました。

今回はサックスの「トーンホール修正」についてご紹介したいと思います。
トーンホール修正とは…
本来トーンホールの上面は完全なフラット度が求められます。
しかし経年劣化において金属が歪み、誤差が発生してきたり、使用中にぶつける等してしまった際に管体が歪み、その影響でトーンホールも歪み上面が狂ってしまう、それの修正のことをいいます。

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上記の画像はサックスのキイを全て分解し、さらに2番管を分離してベルと1番管(U字管)のみの状態です。トーンホールが並んでいますよね!こちらの上面をフラットに削るのです。

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トーンホール修正用の専用工具です。トーンホール上面に砥石や専用工具を乗せて擦る(こする)様に削ります。軽い力で慎重に確実に研磨します。

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こちらの作業で何より大事なのは削りすぎないこと!!また、トーンホール周辺の管体やパーツに傷を付けないことです。付近の管体やパーツにテープを貼り養生処理を行ないます。

トーンホールに砥石を当てた状態でリークライトを使いエア漏れのチェックを行ないます。
ある程度隙間が小さくなっていれば、後はタンポ調整でラックの量や位置でコントロールできます。
どの程度まで修正する(削る)かは経験数に比例することでしょう!