<卒業生インタビュー> 倉部現輝

島村楽器テクニカルアカデミー ピアノ調律科を卒業し、現在は訪問調律やコンサート調律を中心に活躍されている倉部さんへインタビューを行いました。仕事の事や学生時代の思い出まで沢山お話して下さいましたので、今回はその様子をお伝えします。
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倉部現輝さん
島村楽器テクニカルアカデミーピアノ調律科卒業。卒業後は島村楽器に入社し、ピアノセレクションセンター内ピアノ技術工房にて調律師として勤務。工房内ではアップライトピアノの中古整備や出荷前の新品ピアノの検品業務にあたる。外装修理(凹みや傷修理)やショールームピアノの調整も行い、現在は島村楽器の店舗や音楽教室の調律、お客様のお宅へ訪問調律、コンサート調律に精力的に取り組んでいる。

仕事内容について
島村楽器テクニカルアカデミーを卒業後、島村楽器へ技術職として入社しピアノ技術工房のアップライトピアノ調整部署に配属となりました。
島村楽器はヤマハ、カワイ、ディアパソン等の国産ピアノに限らずザウター、スタインウェイといった輸入ピアノも数多く取り扱っているので、メーカー問わず多くのピアノを調整します。
メーカーによってピアノ内部の構造も違いますので最初は戸惑うこともありましたが、島村楽器テクニカルアカデミーでも2年間で様々なメーカーピアノを用いて実習していましたし、センター内に保管している数百台のピアノも毎日調律・整調を行うことになります。ですからそこはすぐにクリアできました。

約1年前から、外販部署へ配属となり、現在は島村楽器の店舗や音楽教室のピアノの調整、そしてお客様のお宅へ伺って調律を行っています。
先日はコンサートで使用するピアノも担当しました。
日によって件数は異なりますが、1日に2件~4件担当しています。

仕事で心がけている事
目標を持って自分がやりたい仕事にどんどん挑戦することです。工房でピアノを調整していると、本当に1日が早い。気付くとあっという間に1年、2年と時間が経過してしまいます。
小さなことでも、毎日目標を持って仕事に取り組むこと。この小さな積み重ねが10年後に大きな差となって現れると考えています。私はアップライトピアノ調整部署にいる時に、今後は外装修理の技術も必要になると考え、修理も並行して取り組んでいました。社内にはチャレンジ精神があればやりたい仕事がどんどん出来る土壌があるので、高い目標を持って挑戦するようにしています。中には入社して半年で外販担当になる人もいますよ。

学生時代の思い出
基礎を学んだ後の応用課程になると伊藤先生は授業中になかなか答えを教えてくれないんです。現場で何か起こった時に対処できるように考えさせる、というところに重点を置いた授業がとても多かった事が印象に残っています。その時に学んだ基礎的な技術や、自分で考えて解決するという教育方針が今とても役立っています。
1~10まで教えてくれる様だと、その時はそれでいいのですが、いざ外に出て自分が知らない事が起こった時に対応できなくなってしまう。応用が効かない技術者になってしまうのです。授業では、間違っても失敗してもいいので一度自分で答えを出す。そこから得られるものは大きいですよ。

今後の目標
直近の目標になりますが、グランドピアノ調整部署を経験したいと考えています。入社してからはずっとアップライトピアノの調整を中心に行っていましたが、外販を経験する中で自分に必要な技術が見えてきました。その内の一つがグランドピアノ調整の応用技術。より専門的な部署で研鑽を積み、お客様へ技術を提供していきたいです。
また、島村楽器は音楽教室も運営しているのですが、教室で使用しているピアノの状態もさらにより良い状態に保っていきたい、という気持ちも強いです。私は3歳の頃から島村楽器のピアノ音楽教室に通い将来はピアノに携わる仕事に就きたいと思い、現在に至ります。音楽を心から楽しめる環境を整え、多くの人に音楽に親しんでもらう事が私の目標です。

これから調律師を目指す人へメッセージ
ぜひ島村楽器テクニカルアカデミーの2年間は目標を持って実習に取り組んで下さい。時間をどれだけ濃く使うかを意識して授業に取り組むことが大事です。また、時間の意識も学生のうちに身につける事。お客様のお宅やコンサート会場では調律のタイムリミットがあるので時間延長はできません。各作業をどの位の時間でできるのかを把握し、限られた時間の中でお客様にご満足いただける仕事をする、という気持ちが大事です。私の場合は、数多くのメーカーピアノを使って学べたことと社会性を身につけられたことが仕事に就いた時本当に役立ちました。本気で調律師の仕事をしたいと思う人はぜひ入学してほしい。調律師仲間として一緒に働ける日が来るのを楽しみにしています。