ザウター社について

ピアノ調律科2年生、無事にザウター社があるドイツのシュパイヒンゲンに到着しました。
いよいよ技術研修がスタートします!
さて、皆さんはザウターというピアノメーカーをご存知でしょうか?
今回は、ザウターピアノ社についてお話致します。

ザウター社の歴史
ザウターピアノは今から約190年前に製造を開始した、現存するピアノメーカーで最も古い歴史を持つピアノです。
創業者のヨハン・グリムは、ピアノ製作家シュトライヒャー夫妻のもとでピアノ製作を学んだのち、故郷のドイツ・シュパインヒンゲンに1819年ピアノ工房を作りました。ピアノが今の形になる遥か前にザウターピアノは誕生したのです。その後、グリムは見習い職人として働いていた甥カール・ザウターの優れた技術を認め、1846年に工房の跡継ぎにします。カール・ザウターは工房を工場へと大きくし、ザウター社が誕生します。

ザウターピアノの特長
ザウターピアノは音に関する部分の材料をドイツ製にこだわり、熟練した職人の手によって1台1台大切に作られています。
まだ金属を使わず、木材だけを使用してつくっていた時代・職人から生まれたピアノメーカーだけに、その当時の楽器を思い出させる美しい響きは、とても温かな音色です。
また特長として、グランドピアノに匹敵する連打性を実現したR2アクションを持っています。
「R2アクション」は、4代目ヨハン・ザウターによってその元となる構想が作られました。
グランドピアノとアップライトピアノは、構造の違いにより1秒間に同じ音を打鍵できる回数が違います。グランドピアノは約14回、アップライトピアノはその半分の7回。
ザウターの「R2アクション」は、板バネを入れることによってアクション内の部品同士が密着し、アクションの戻りが早くなる仕組みによって、グランドピアノに近いタッチと連打性を実現しました。
もう1つに、サウンドボードを大型化して豊かな音量を出す、高品質のMシリーズの開発などがあります。

ザウター社は創業から約190年間、今も自然豊かなドイツ・シュパイヒンゲンの町でピアノ作りを行っています。
創業者の意思を守り受け継いできた世界最古のピアノメーカー・ザウター。
そんなザウター社で、行われる技術研修の様子は次回お伝えします。
皆さんお楽しみに!