ザウター社 技術研修レポート①

前回はザウター社についてこちらで触れましたが、今回からいよいよザウター社にて実施されたピアノ技術研修の様子をお伝えします。ザウター技術研修レポート第1回は、工場の様子を学生と一緒に見学するつもりで見ていきましょう。

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こちらがドイツ・シュパインヒンゲンのザウター社ピアノ工場。ここで3日間、アップライトピアノ整調や木工加工、巻線制作、塗装研磨について学びます。

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こちらはザウター社の日本人技術者である川端さんです。長年ドイツで技術者として活躍されており、今回は島村楽器テクニカルアカデミーの学生も大変お世話になりました。
学生の皆さんは、初めて見る海外の工場に興味津津。私達の質問にも一つ一つ丁寧にご説明下さいました。
奥に機械や加工された木材が見えますね!この木材が、ピアノの一部となるのです。

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工房の一角です。所狭しと刃物、ヤスリ、鉋が並べられています。どうやら木工加工の作業台のようですね。

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この形に見覚えはありませんか?
そうです、グランドピアノの形ですね。ピアノのボディー(側板/がわいた)は木板をプレスして作られます。

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こちらはピアノのフレーム。ピアノは約20トンの力で弦が張られていますので、その張力に耐えうる鋼鉄製のフレームが使われます。

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こちらは響板です。スピーカーの役割をしており、ピアノの音量を増幅させる機能を持ちます。
ちなみに、響板に斜めに取り付けられているのは駒です。弦の振動を響板に伝える役割を果たしています。(技術研修では駒作りにも挑戦しました。その様子はまた次回、お楽しみに!)

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工場の先に進むと、響板とフレームが組み立てられていました。
こちらはグランドピアノの響板・フレームですが、アップライトピアノも同様の工程で作成されます。

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こちらはアップライトピアノのフレームと響板。これからボディーを取り付けます。

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外装も取り付けられ、段々見慣れたピアノの姿になってきました。

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これから始める技術研修について、川端さんが説明をして下さいます。なんと、研修用ピアノではなく、製品のピアノを使って研修を進めるとの事で、皆さん真剣な顔つきで聞いています。積極的に質問したり、メモを取ったり…。自分が調整したピアノが出荷されるとあって気持ちも引き締まります。

さて、今回は工房の様子をお伝えしましたが、次回からはいよいよ技術研修の始まりです。
近日中にレポートしますのでお楽しみに。