ザウター社 技術研修レポート②

前回のザウター社技術研修レポート①では、工場内の様子をお伝え致しました。見学も終わり、川端さんに技術研修について説明を受けたところでいよいよ技術研修の始まりです。さっそくアップライトピアノ整調の様子から見ていきましょう。

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工房の一角です。写真には一部しか写っていませんが、見渡す限りのアップライトピアノ!圧巻です。日本ではお馴染みの黒塗り鏡面加工のものから木目の美しいものまで外装デザインも様々です。日本では黒色のピアノに人気がありますが、ヨーロッパでは木目調が好まれているんですよ!
こちらの工房で、アップライトピアノを用いて整調(ピアノのタッチを全鍵揃える作業)に取り組みます。

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ちなみに学生が研修を受けている横では、ザウター社の技術者の皆さんがアクションの組み立てをされています。

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アップライトピアノ担当のベルンハルト・ハインツェルマンさん。学生へデモを見せてくださっている所です。

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デモを見せて頂いたところで、早速整調をスタート。アップライトピアノ整調は、普段の授業でも繰り返し行なっており一番慣れた工程です。
しかし、使用工具も自身の物と形状が違い(今回の技術研修では工房の工具を貸していただきました)、基準の取り方や工程の順番も今まで学んだ方法とは異なる部分があります。さらには要求される時間や精度はとてもシビア。
四苦八苦しながらも、ピアノに向かう学生の姿はどこか楽しそうで、頼もしくもあります。
写真はそれぞれ、ハンマーレットオフ調整、ダンパー始動調整、鍵盤ならし調整の様子です。アップライトピアノ整調は約20種の工程からなり、一つ一つの工程がピアノのタッチに大きく影響してきます。写真では一部の調整しかお見せできませんが、全ての工程で0.05mm単位の細かい調整が要求されます。
(これらの調整は、オープンキャンパスや体験入学でも体験していただけます!)

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はじめは緊張していた皆さんも、次第に慣れてきたようです。
身振り手振りや簡単な英語を使ってベルンハルトさんとコミュニケーションを取っています。
また、今回卒業生として研修に参加した齊藤さんは、代官山音楽院に在学中から将来を見据えドイツ語を学んでいました。ベルンハルトさんをはじめ、技術者の皆さんと率先してドイツ語で会話しています。

最終的には試行錯誤しながらも無事に全員整調研修を終える事が出来ました。

次回は、巻線作成の様子をお届けします。お楽しみに!