第7回レポート
「ネックリセット」

4月11日(月)にAndreas Preuss 氏による修理・修復特別講座第7回目が開講されました。

ネックリセットとは

今回は「ネックリセット」に関する講義がされました。

「ネックリセット」とは「ネック(柄)」の「リセット」という言葉の通り、本体に接着固定されているネックをいったん本体から外した後で改めてセットし直す修理のことを指します。

ネックリセットは実は日本では比較的頻繁に見られる修理の1つですが、その原因は様々です。
最も多い原因の一つは湿度と弦の張力によりネックが徐々に引っ張られ、いわゆる「指板落ち」という現象が起き、弦と指板の間が大きく空いてしまうことで、弦が抑えにくくなってしまうなどの症状をきたすことでしょう。
ただし、それ以外にもそもそもネックが適当でない方向や角度にセッティングされていた時などに、楽器の音質改善のためにネックを入れ直すこともしばしばあります。

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講義はネックの外し方の実演から、補完材の当て方などネックリセットに伴う木工作業全般にわたって実施されました。

ネックリセット自体は、本科生の講義・授業にも実技として含まれる情報ではありますが、技術者ごとに小さなやり方の違いや改善策が盛り込まれているのが今回も大変興味深いものとなりました。

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細かい点は書ききれませんが、小さな違いが大きな成果の差を生むことを今回も考えさせられました。
次回は表板(響板)割れの対処方法です。