<<好評につき、24回までの延長開催が実施中!>>

こちらは弦楽器製作家・修復家・鑑定家・製作史研究家として活躍されるアンドレアス・プロイス氏によって、2015年10月より毎月開催されている専門家(技術者)向け修理・修復講座のページです。

各回ごとに実践的で普段の仕事にすぐに応用できるテーマを設けており、どの回からでもご参加いただけます。

Jacques Francaisをはじめ、世界の名だたる修理・修復工房で仕事をしてきたプロイス氏の知識と経験をぜひこの機会に直接ご覧ください。

追記: プロイス氏はこれまでも勉強会をご自身の工房で主催されており、多くの技術者に見識を伝える活動もされてきました。島村楽器テクニカルアカデミーで実施する講座では、教室を使っていただくことで机上の講義だけでなく氏による実演も交えていただき、参加受講者の持参された楽器を見ながら修理の進め方について検討することなども行っています。参加した技術者間の意見交換も盛んです。

講座の概要

日程 毎月1回 月曜日開催 (※1)

時間 15:45 〜 17:45
受講料 ¥6,500/1回
内容 修理・修復の解説・実演 (※2 ※3)
各回の詳細は下記参照

※1 個別受講可能です。関連する内容もあるため12回すべてのご参加をお勧めします。
※2 修理中の楽器、これから修理をしたい楽器などがあればお持ちください。
※3 講義内容は予告なく変更される場合があります。

第23回「虫食いなどへの対処について」

2017年10月16日(月)15:45~17:45

虫食いなどで楽器が痛んでしまった場合にオリジナルをどの様に温存するべきか、対処方法を学びます。

申込みフォームへ

※リンク先、申込みフォーム内の学科欄は「バイオリンクラフト&リペア科」を選択してください

過去に実施された講義

第1回「修復作業の前に取り組むこと」

2015年10月12日(月)16:00〜18:00

修理に入る前に注意しておくべき作業について目的別に確認していきます。
・楽器の汚れを落とす(クリーニング)
・楽器の寸法の取り方(ドキュメンテーション)
・破片の保存
・楽器を元に戻するために何が必要か
・能率的な修復方法

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第2回「ペグ穴の埋め直し(ブッシング)の様々な工法」

2015年11月09日(月)16:00〜18:00

頻度が多い修理ですが、改めて注意すべき点を全般的に網羅し、解説します。
ペグボックスは楽器の中でも負荷のかかる部分の1つであり、安易な修理は傷口を広げてしまう危険性もあるので、細心の注意です。様々な工法を解説していきます。

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第3回「ペグボックス割れへの対処、ペグ穴位置の決め方」

2015年12月07日(月)16:00〜18:00

第2回に行われたペグ穴埋め直し(ブッシング)の講義を更に掘り下げ、いろいろなケースへの対処について説明していきます。
・ペグボックス割れへの対処
・ペグ穴の位置決め

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第4回「エッジやコーナーの割れ修復」

2016年01月18日(月)16:00〜18:00

リブ(横板)からせり出した響板はバイオリン属の特徴の1つですが、日常の使用で摩耗・損傷が起こりやすい箇所でもあります。外観への影響が大きい部分なので、それらを考えながらの修復方法を扱います。

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第5回「継ぎネック」

2016年02月08日(月)16:00〜18:00

継ぎネックは、ネック・グラフティングとも呼ばれる比較的大掛かりな修理の1つです。
ネックに何かしらの問題がある場合に、ペグボックスをネックから切り離し、新しいものににすげ替えます。

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第6回「エッジの修理」

2016年03月07日(月)16:00〜18:00

エッジ周辺に木を足し直す修理です。音を考えて実施する場合もある修理であり、元の状態を考慮しながら対処方法を決めていく必要があります。

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第7回「ネックリセット」

2016年04月11日(月)16:00〜18:00

ネックと本体を接続する付け根の仕込みは、僅かな変化が音や弾きやすさに大きく影響を与える部分です。弦の張力の負荷を受け続ける箇所でもあるため、定期的な修理が必要となります。

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第8回「響板割れの対処①」

2016年05月09日(月)16:00〜18:00

表板の割れに対しての修理は、修理後の強度や音への影響、両方を考えて行われます。非常に範囲が広いため、今回は2~3回に分けて、基本的に押さえておくべきことを確認しつつ、質問を受けながら進めていきます。

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第9回「響板割れの対処②」

2016年07月11日(月)16:00〜18:00

第8回に引き続きの講義です。バスバー割れ、より複雑なケースでの割れについての対処について扱います。

クラック修理” class=

第10回「魂柱パッチ」

2016年08月08日(月)16:00〜18:00

魂柱パッチは楽器の箱明けを伴う難易度の高い修理の1つです。工房や技術者によって細かい手法に違いが見られますが、できるかぎり短時間で必要十分な修理を行うためにどのような道具を使い、どのような方法がとれるかということを実践的に解説します。

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第11回「ボタン折れの対処」

2016年09月12日(月)16:00〜18:00

ボタン折れ、ボタン割れが起こる原因はさまざまですが、ネックと一緒にボタンが折れて飛んでしまった時のような明らかな事故以外にも、ネックの差し直し修理のリスクなどを軽減するために知っておくべき要素を含んでいます。日々の工房での仕事にすぐに役立つ実践的な内容を今回も扱っていきます。

ボタン修理” class=

第12回「横板修理(割れ、高さ継ぎ足し)について」

2016年10月17日(月)16:00〜18:00

バイオリンの横板は薄く、木材を曲げて貼られているため、割れなどの修理ではその部分をまるごと交換してしまうことも多いです。今回はこの横板についてオリジナルを残しつつ修理をする方法について学びます。

リブ修理・継ぎ足し” class=

第13回「横板修理2(フェザーなど)」

2016年11月14日(月)15:45〜17:45

前回に引き続き、横板の修理がテーマとなります。横板の修理は技術的な文献も少なく、あまり知られていない修理の1つですが、横板が破砕されてしまった場合でも、修復が必要と判断されれば破片を集めて機能と美観の双方に寄与できるように根気強く直していきます。今回は「フェザー(feather :羽)」と呼ばれる繊細な技術を中心に講義が行われる予定です。

”リブ修理・フェザー”

第14回「ブロック交換(トップ・ボトム交換、プラットフォーム修理含む)」

2016年12月12日(月)15:45〜17:45

バイオリンの本体を構成するパーツの中で楽器の内側にあるパーツは交換が必要になる時があります。ブロックと呼ばれるものもその1つで、特にトップ・ボトムブロックは楽器を構成する各パーツとの連結を担っており縁の下を支える存在です。交換の際に製作とは異なる手順を取るため、講座ではその時の注意点を確認していきます。

アッパ・ロアーブロック交換” class=

第15回「ブロック交換2(コーナー)」

2017年1月16日(月)15:45〜17:45

前回引き続きブロック交換についての講座です。今回は製作者毎の特徴が出やすいコーナーブロックについて取り扱います。

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第16回「ダブリング」

2017年2月13日(月)15:45〜17:45

前回の応用で裏板でのダブリングの注意点などを中心に実演を行いました。

第17回「エボニークラウンとボタン修理」

2017年3月13日(月)15:45〜17:45

「ボタン折れの対処」に続くボタン修理の講義です。黒檀で木を足すエボニークラウンなどを題材に扱います。

第18回「パーフリング修理」

2017年4月17日(月)15:45~17:45

パーフリングに近い部分の修理は幾つか紹介していますが、今回はパーフリングの部分を含めた修理に必要な注意点を学んでいきます。

第19回「ニス補習」

2017年5月15日(月)15:45~17:45

楽器に合わせたニス補習の仕方がテーマです。クリーニング、使う材料など、基本的なところから一つ一つ確認していきます。

第20回「セットアップ特集~指板」

2017年6月12日(月)15:45~17:45

セットアップ特集その1
バイオリンの指板について扱います。

第21回「セットアップ特集~ペグ」

2017年7月24日(月)15:45~17:45

セットアップ特集その2
フリクションペグのテーパー角、噛み合わせ、切削、仕上げ、位置決めなどについて扱います。

講師:Andreas Preussプロフィール

デュッセルドルフ、ブダペスト、グルノーブル、及びニューヨークの国際的に知られる修復専門アトリエ(Jacques Francaisなど)の職人としての20年以上ににわたる経験を持つ。ヨーロッパ伝統の楽器保存技術と、アメリカの高度な修復技術の両方を兼ね備えた彼の“Haute Restauration”は、多くの信頼を得ており、現在は東京池袋の工房(プロイス弦楽器工房)にて活躍し、プロを含む演奏家の楽器をケア・メンテナンスを行なっている。また、2012-2013年に12回にわたってレストレーション(修復)講習会を開催するなど自身の技術を伝達する活動も行っている。

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<プロイス氏からのメッセージ>

学生の皆さんにはどんな仕事に就いても誇りを持つこと、音楽だけでなく広い視野で新しいものに興味を持って取り組む姿勢を身に付けて欲しいです。そして、具体的に大きな夢を持ってほしいと考えています。